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国際月面探査計画「アルテミス計画」の一翼を担う宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは、月面基地建設の基礎的作業を複数の小型ロボットの連携で行う実証実験を初公開し、人工知能(AI)を活用した高精度な作業を披露した。人類の活動領域を地球外に拡大する世界的な競争は、月や火星への「到達」にとどまらず、既に「到達後」を具体的に考える段階に入っている。
月面基地建設を効率的に
アルテミス計画は、米航空宇宙局(NASA)が主導する月面探査計画だ。2025年以降に人類を月面へ送り、拠点となる基地を設置して月での人類の持続的な活動を目指す。月面基地は、水や鉱物資源の採取などの活動を行うほか、火星探査への中継地点としての役割も担うという。
筆者:伊藤壽一郎(産経新聞)
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2023年7月23日付産経新聞【クローズアップ科学】より